昭和四七年———
「黒うどんの味を伝えたい」五代目は新宿五丁目にたった四坪の店「黒うどん 山長」を構えました。
「黒うどん??」
その時代はまだ「黒い」「うどん」と今まで耳にした事のない商品にすぐに興味を持って頂けませんでした。
それでも、五代目とその妻は「黒うどん」の美味しさをたくさんの方々に知って頂きたいと来店して頂いたお客様一人一人に
丁寧な接客、「黒うどん 山長」の暖かさを伝え続けたところ噂が噂を呼び、毎日少しずつお客様が増えていきました。
その二年後、昭和四九年———
新宿三丁目に十一坪のお店を構える事が出来ました。
マスコミに取り上げられ「新宿の名物 黒うどん」とまで言って下さったたくさんのお客様に支えられて営んで参りました。
昭和五三年———
同じく新宿三丁目に「山長茶屋」という、うどんすきのお店も立ち上げ、本店は五代目、「山長茶屋」は妻、と夫婦は力を合わせて
「黒うどん 山長」を営んで参りました。
昭和五七年———
待ちに待った長女出産、妻は「山長茶屋」を人に任せ五代目は新宿のお店と、製麺業に徹する事を決意しました。
そして月日が経ち、平成七年————
子ども達に手が掛からなくなった事を機に五代目夫婦は「神奈川県小田原市扇町」で再び「黒うどん 山長」本店を始めました。
昔から変わらない味、昔から変わらない暖かい心のこもった接客に、本店を見つけ遠方からわざわざ足を運んで「懐かしい」と
ご来店して下さるお客様方、お店の前を通り「前から気になっていて」とご来店して下さるお客様方、インターネットや口コミで
ご来店下さり「また来ます」と笑顔で帰って下さるお客様方、本当にありがとうございます。
私共「黒うどん 山長」にしかない味と雰囲気をいつまでも続けていけるのはお客様あってのものです。
これからも変わらない味、暖かい心のこもった接客をたくさんのお客様に味わって頂けるよう努力し頑張っていきたいと思っている
次第でございます。
どうぞ、これからも「黒うどん 山長」を宜しくお願い致します。